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Channel: 春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 
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画廊春 多田勝彦展(2) & 学友 奥村信之君

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 今日は朝から多田作品の展示をしていました。展示はいつも迷って苦労します。

いろいろ迷って 最後は何となく・・・カンで決めます。まあ一人でやってますので

気楽と言えば気楽です。全て自分の思ったとおりですから・・・

「夢雲」F4

多田ブルーの空と 白い雲 その影がとても気持ちがいい作品です。

誰もがこんな景色に きっとどこかで出会ったことがあるはずです。

「水郷」F4

先生は無理をして作画されません。そこがいいのです。

この水郷もさらっと描いてありますが 確かにこんな景色です。

水郷地帯で育ったものには当たり前の景色ですがとても懐かしい景色です。

 

今日は全ての作品を展示して タイトルも張りました。

個展は2/21(土)~3/8(日)までです。(月火休業)

皆様 足をお運びください。

 

ところで先日大学同級生の奥村君に会いに銀座の一穂堂画廊に行ってきました。

大学卒業以来の再開でとても嬉しかったです。

奥村君は 今や世界を代表する具象彫刻家になりましたが、ここまでの道のりは簡単ではありませんでした。

彼は学生時代より、一日中粘土と向かい合っていましたので40年近くずっとそのままの生活が続いていただけです。

「僕は相変わらず学生時代と同じ生活をしているだけです。」と語ってくれました。

イタリア伝統のブロンズ彫刻について たくさんのことを聞くことができました。

画廊春の 正式取り扱い作家として奥村信之の名前を使うことを許して頂きました。

片田舎のちっぽけな画廊ですが快く承諾して頂き 感謝感激です。

画廊春でも 奥村信之展やります。

何と うちの画廊のためにだけの 新作デッサン10枚展示します。

もちろん 彫刻もお求めやすい小品を中心に15点ほど展示します。

彼の最高傑作の一つ 「ジャスティス」 来るかもしれません。

(売れてしまっていたらごめんなさい)

皆様 お楽しみにしてください。

奥村展は 5月23日~6/7の会期で 画廊春にて開催しますので楽しみにお待ちください。

この猫 とてもよかった・・・。


画廊春 多田勝彦展(3) 「伊根好日」

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展示してある作品のご紹介です。額に入ったままの撮影ですので映り込みなどご容赦ください。

「伊根好日」F8

京都府の伊根湾、舟屋です。ここは私も一度行ったことがありますがまさにこの絵の通りの美しい景色です。

湾の北川には山が迫り 天然の風よけとなり水際の舟屋を荒波から守っています。日本海と思えない暖かい

海で、コバルト色のウミスズメという熱帯魚が湾内で泳いでいました。カモメが群れをなして舞い観光客のまく

パンやかっぱえびせんを器用に空中で食べに来ます。

 私も絵にしようと思いましたがとても難しく途中で投げ出したことを覚えています。何が難しいかというと

伊根湾と舟屋、背景の山と空 この全てが画面に入ってこそ伊根の景色なのです。

全部を入れようとすると舟屋が小さくなってしまい、描こうとしたものが何か違ってしまうのです。

さすが先生はそれらをうまく配置して伊根湾の景色を全体としてとらえ、美しく仕上げられています。

「われは湖の子」SM

多田ブルー全開の爽やかな一枚です。

見ての通り美しい一枚です。私のデスクの前にかけました。

ところで先日東京に行った折、国立近代美術館に行ってきました。

高松次郎展をしていましたが 所蔵作品を見ていましたら当画廊所蔵作家の作品が

掛けてありました。作家は上田臥牛です。

当画廊の上田臥牛「舳倉島」です。(赤い絵)国立近代美術館所蔵画家とは知りませんでした。

ちょっと自分の目利きに自信が持てました。

 

画廊春 多田勝彦展(4) 「夏は来ぬ」 

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「夏は来ぬ」F6

初夏に咲くあざみの花です。

先生が気持ちよくあざみを描かれていたのが伝わってくる逸品です。

明るいグレーはブルーと同じく先生の特徴です。すーっとした空間が心地よい絵です。

おなじ題名でもう一枚あります。

こちらは下地に金箔が使われています。ちょっと遊び心のあるしゃれた作品に仕上がっています。

「くわい」F4

台所にあるものが題材によく扱われていますが このクワイは中でも逸品です。

芋一つ一つに表情があり 見ていて飽きません。

個展は2/21(土)~3/8(日)までです。(月火休業)

皆様 足をお運びください。

画廊春 多田勝彦展(5) 初日

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本日2/21(土)より個展がスタートしました。

昨日は中日新聞、今日は岐阜新聞社から取材を受けました。

先生のファンの方々がたくさんお見えになり先生大忙しでした。

こちらは和室の方で取材を受ける様子です。

展示の様子を紹介します。

今日はこちらの作品をとりあげます。

「伊吹新春冠雪」F6

先生のメインテーマ伊吹山です。濃尾平野に育った人なら伊吹山は心の故郷と言っていいでしょう。

悲しいとき、落ち込んだときに見上げるとそこに伊吹山・・・

先生は伊吹山の表情を求めていろんな角度から絵にされています。

冬ですがどこか温かい表情の伊吹山 心和む一枚です。

 

明日の朝刊に取材記事が載ります。楽しみです。

 

 

 

とんちんかん 二人組の 二人展

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 川本良徳君は画廊春の取り扱い作家(陶芸)ですが、先日いきなり「二人展のことですが」

と話しだし、「4月だと思っていたら3月でした。」と切り出しました。

泡食うどころかこちらも  「そんな約束したっけなあ・・・。」といったとんちんかんな話です。

場所は大垣フォーラムホテルの北ロビーのギャラリーなんですが 先方に迷惑掛けると

いけませんので なんとか手元にある小品をかき集め 展示しました。

こんな立派な案内まで作って頂き恐縮の限りです。

ホテルにとっては予定通りですが、こちらはすっかり忘れており、全く急な話でしたので

DMもなしで展示しっぱなしとなりました。全く申し訳ありません。

搬入時も用事があり、適当に並べてお任せに放っておいたので さすがにばつが悪く

今日 画廊のお客さんと一緒にちょっと見てきました。

作品ラベルも付けて頂きとてもきれいに展示されておりました。全く恐縮です。

川本君の作陶はぐんぐん進化して 大家の風格を醸し出すようになりました。驚きです。

9月には 画廊春にて 個展をして頂きます。とても楽しみな作家です。

これが今回大きい部類の水彩です。アスパラとオダマキを描きました。

こんな感じで並んでいますので お近くの方はちょっとのぞいていただけるとありがたいです。

 

 

画廊春 水村喜一郎展(1) 

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3月15日~4月5日まで 画廊春で開催中です。

今日は展示作品の中から3枚ご紹介します。

「どくだみの花」M6油彩

厚塗りで底光りする独特のマチエール 

じっと眺めていると寂しさの中に慈しみの心が伝わってきます。

この絵は水村先生秘蔵の絵であり、今回作品展で扱うことをためらわれた1枚です。

傑作は所有すべき人間を選びます。私が尊敬する素晴らしいコレクター様のところに収まりました。

この絵には水村先生の言葉が添えられています。画廊にてじっくりご鑑賞ください。

「夕映えの海」板に油彩

縦長の小さい絵ですが夕暮れの情感が伝わります。

作家の水上勉氏がこんな一文を寄せています。

 

とりわけ半具象の作品だとこの人の力というものが、

額の外にほとばしっている音を聞くのである。

両手を失って得た恩寵というものを、

この人は語り続けて 絵にしているのだと思う。

勝手なことを言わせてもらうと、人生の一日のうちの

たった一瞬のできごとが、

心棒になって絵に化生したような感銘を受けるのである。

「夕映えの山」ハガキ大の板に油彩

 

画廊春 水村喜一郎展(2)

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ちょっと大変なことでした。

個展のお茶菓子にとまんじゅうを置いていたのですが コテツ君がビニールで包んだまんじゅうを

2個食べました。冷や冷やしていましたが無事二日ぶりに排出されました。やれやれです。

今日ご紹介する2点です。

「南瓜と慈姑」F4

どこから見ても反射するので撮影に苦労しました。

先生は納得するまで描き込まれます。その結果このようなマチエールが生まれます。

アトリエでの孤独で深い制作です。

「ミカン枯れて」約2号

ミカンのミイラだそうです。アトリエに20年近く置いてあるそうです。

何という時間の集積でしょうか。

孤独で長い、静かな創作活動が生み出しました。

 

水村喜一郎展 大垣市藤江町4-14 画廊春で開催中です。

tel  0584-78-0043 代表 田渡達久

皆様足をお運び ご鑑賞ください。

水村喜一郎展(3)

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中日新聞西濃版に水村先生の記事を載せて頂きましたのでご紹介します。

実は先生には 個展初日にこちらに来て頂きました。

前日の昼からご一緒させて頂き楽しく充実した時間を過ごすことができました。

地元の、絵に詳しく優れたコレクターである方に夕食などご招待頂き、

歓談しながらたくさんの興味深いお話しをお聞きすることができました。

夕食会では兵藤和男画伯の話が出た頃から盛り上がり、主体美術の仲間やら

森本仁平、堀研画伯とのエピソードなど、私の知らない画家の話ばかりでしたが

めっちゃめちゃ楽しい絵画論をお聞きました。

普段は鴨川の丘の中腹で静かに画業に励まれている先生ですが この日は

たくさんの内容の濃いおしゃべりを十分に楽しまれました。

今回ご紹介する絵です。

「あざみ」縦長の板に油彩

「みかんとプラム」F3

 

水村喜一郎展 大垣市藤江町4-14 画廊春で開催中です。

tel 0584-78-0043 代表 田渡達久

皆様足をお運び ご鑑賞ください。

 


絵の深さは画家の生き様 水村喜一郎展(4)

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水村喜一郎展開催から1週間過ぎました。毎日絵を眺めながら、

自然体の画風だが底光りする厚塗りのマチエール、不思議な静寂

このような画風に至ったのは何故だろうか、いろいろ考えていました。

2002年の著作「両腕を失っても夢は捨てない」をアマゾンで取り寄せて

読んでいますが 知らなかった画家の生き様と同時に絵に対する画家の

姿勢が興味深く描かれています。

・絵描きは絵が全てだ。手で描こうが、口で描こうが、同じ土俵で勝負すべきだと思っている。

「ぼくが絵描きとしてやっていけるかもしれないとおぼろげな確信のようなものを持てるようになったのは、ようやく30才になったときだった。いくたびの山や谷があった。そのたびに、どう生きていくべきか問い続けた。その問いかけの中で、絵が好きで好きでしかたない自分を何度も確認した。好きなことなら、どんなにつらくって、貧しくたってできるものだ。僕にとって絵を描くことと、生きていくことを切り離して考えることはできない。これが僕だ、ということを表現する方法が絵だと思っている。」

この一文が 水村喜一郎の絵の核となるところだと思います。こういった画家は今では少なくなったと思います。その姿勢が見るものに感動と力を与えてくれます。

「みかん」F3

「慈姑」M3

 

水村喜一郎展 大垣市藤江町4-14 画廊春で開催中です。

 

tel 0584-78-0043 代表 田渡達久

 

皆様足をお運び ご鑑賞ください。

 

 

 

水村喜一郎展(5)

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約半月にわたって開催しました水村展でしたが、ご好評にうちに終了することができました。

情感に満ちた作品を提供して頂いた水村先生と足を運んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。

先日 美術館の方に作品の返却に伺い次回のお願いをしてきました。

途中 無言館と信濃デッサン館に寄り 夭折の画家たちの作品を鑑賞してきました。

描くこと、生きることの重さを改めて実感してきた旅でした。

水村先生の絵には 何か同じような空気が流れている気がします。

個展の企画と実施に携わり、生きることの喜びと重さを深く観照することができた一ヶ月でした。

画廊春では今後もこだわりをもって制作している作家の作品をとりあげ 企画しますので

皆様 足を運びご鑑賞ください。

「星の夜」水村喜一郎 板に油彩

画廊春 名作コレクション 澤田文一「帰路」

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澤田文一さんの作品を何点かコレクションしています。

今回ご紹介する絵は この3月に家に来ました。F3号油彩です。

この兄妹については 幼年期 子ども時代 少年少女期 青年期と5点所有しています。

おそらく澤田氏の心に永遠に生きている二人だと思います。

面白いことに成長しても全ての時代に面影が一致します。

少女はマリアへと成長します。少年はどうなっていったのでしょうか・・・。青年期の男の子の姿はわかりません。

おそらく自画像に見られるように 苦行の道をたどっていくのでしょう。

この作品の裏には さらに素晴らしい絵が描かれていました。

まさに神が宿る作品であります。

澤田氏の個展をいつか 開催してみたいと思っています。

彼の消息をご存じの方は お知らせくださるとありがたいです。

画廊春 村井正誠コレクション・人物画名品展

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表題の企画展 準備が整いましたのでご紹介します。

村井正誠さんの作品です。ガッシェ5点、カラーエッチング6点展示しています。

 

和室では 人物画名品展を企画しました。

澤田文一を3点 栗原一郎 栗原喜依子 小貫政之助 宮崎進 林敬二 

横山貞二 難波田龍起 須田刻太 山口長男 小原勝守 瑛九を展示しました。

澤田文一の2点は新収蔵作品であり 名品中の名品と自負しています。

 

 

 

澤田氏の作品はあわせて10点ほどコレクションしていますが 今回は名品中の名品を展示します。

悲しくも美しく 慈愛に満ちた澤田作品です。

今回の企画展は連休明けまで開いておりますので 是非ご来場ください。

 

画廊春は大垣市藤江町4-14にありますが はじめての方は皆さん道に迷われます。

大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。

Tel  0584-78-0043  画廊春  代表 田渡達久  

 

 

画廊春 村井正誠コレクション・人物画名品展(2)

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初夏の陽気になりました。ハナミズキが咲き誇っていますので一枝折って水彩で描いてみました。

 

「ハナミズキ」SM大のMO紙に透明水彩

花弁(がく)に走る葉脈が美しかったのできちんと写生することを 心がけました。

まあ なんとか雰囲気は出たと思います。

こちらは画廊の番人 コテツ君です。いつも画廊主の親爺と一緒にいます。

お客様がお見えになると強制退去しますのでご安心ください。

 

今日は村井正誠の作品のなかからガッシェ・ドローイング作品を紹介します。

村井正誠作品は美術館に収蔵されているような大きな作品を思い起こしますが

このような書斎などでじっくり楽しむことができるような小品は貴重です。

市場に出回ることはほとんどありません。

今回はコレクションの整理売却を考えていますのでお値打ちに販売させて頂きます。

作品名・制作年・価格・寸法を表示させて頂きます。

「作品」1988年作 135×105  ¥54,000 額寸503×420

「作品」1988年作 135×95  ¥54,000 額寸503×420

「人」1986年作 100×165  ¥54,000 額寸503×420

「人」1988年作 160×120  ¥54,000 額寸503×420

「作品」1960年作 540×360  ¥220,000 額寸730×560

いずれの作も充実期の逸品であり 資料的な価値も十分あります。

他にも カラーエッチングを6枚販売しています。

「日曜日」350×250  

「二人」350×250  

「長い顔」260×190  

「女の顔」380×300  

「ほほえみ」350×250  

「四角い顔」 (右側)310×230  

  価格は全て¥40,000円にしました。額寸はいずれも560×440です。

お電話による問い合わせ、 郵送にも応じますのでよろしくお願いします。

大垣市藤江町4-14 画廊春 田渡達久 tel  0854-78-0043

 

画廊春 村井正誠コレクション・人物画名品展(3) 澤田文一「或る女」

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おはようございます。今日は人物画名品展の紹介をさせて頂きます。

澤田文一という作家がいますが、おそらくは彼の作品の中でも傑作中の傑作だと考えます。

サイズはP10号ほど ほどというのはボードに描かれており 絵にあわせて額が作られています。

一目見るなり惚れるというか 釘付けになってしまいました。

今までたくさんの作家作品をコレクションして、美術館で観てきましたが

私の中ではこれ以上の作品に出会ったことははありません。

世の中には評価額の高い作家もたくさん見えますが

実力で選ぶならこの作家 この作品にはかなわないと思います。

絵の強さ、深さ、精神性というか崇高さをたたえるこの画面は 

並々ならぬ力量 ストイックに絵に打ち込む画家の魂を感じさせます。

題名は「或る女」 おそらく澤田氏の心に生きる女性でしょうか

澤田氏の作品には聖書を題材とした作品も多いのですがそれとは一線を画したところにある

現実の生々しい女が描かれています。清らかでありながら現実の愛に溺れる女性とでも

言いましょうか。

 おそらくはモデルを見て描いたのではないでしょう。

こういった精神性を造形的にどう表しているかですが(嗅覚的にたどりついたのかもしれませんが)

計算された画面構成があります。

画面左上の星 女の襟元から覗く白いブラウス、マフラーをもつ手とその指が絶妙の配置のアクセントとして

画面を引き締めています。その対角線の中心に愁いを湛えた女性の顔が控えめに観るものを見つけています。

そうなんです。鑑賞者が女性を観ているのではなく 女性に見つめられているのです。

絵画の歴史上こういった絵を描いたのは フランシスコ デ ゴヤ を真っ先に思い起こします。

ゴヤと澤田文一 この二人が私の中では 魂を揺さぶる画家であります。

 

今回の企画展は連休明けまで開いておりますので 是非ご来場ください。

 画廊春は大垣市藤江町4-14にありますが はじめての方は皆さん道に迷われます。

大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。

Tel 0584-78-0043  画廊春  代表 田渡達久 

 

 

画廊春 村井正誠コレクション・人物画名品展(4) 澤田文一「慈愛」

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今日も澤田作品についてご紹介します。

画題は「慈愛」 厚紙に油彩 240×195

ピカソの青の時代を彷彿とさせる色調です。

こういったモノクロームに近い 澤田氏の作品に接すると彼のデッサン力というか

力量に感服します。

よどみなく筆を走らせ的確に形をつかむ力、省略すべきところは簡略な表現をして

描き込むところは強調する描写力は 天才的としか言えません。

氏はいわゆる美術学校で学ばず独学で絵を描いてきたと聞きますが 生来の力が

備わっていたと感じられます。

この作品の裏には 簡単なドローイングがあります。

興味深いのは 黒を塗り込んでから白い絵の具で描いていることです。

氏 一流の描き込みかたなのでしょう。

 

他にも人物画の名作を展示しています。

左は小貫政之助 右は栗原一郎です。

小貫画伯は栗原一郎氏の師匠です。

並べて展示してみると「ああそうなんだ・・・」と伝わってきます。

左は宮崎進 右は林敬二です。

こちらは 栗原喜依子の裸婦デッサンです。繊細なタッチがとても美しい作品です。

栗原さんのもっとも充実期のデッサンです。

今回の企画展は連休明けまで開いておりますので 是非ご来場ください。

画廊春は大垣市藤江町4-14にありますが はじめての方は皆さん道に迷われます。

大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。

Tel 0584-78-0043  画廊春  代表 田渡達久 

 

 


法王が認めた彫刻家 奥村信之展(1)

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画廊春にて 5月23日(土)~6月7日(日) 奥村信之展開催します。

奥村氏はTBSテレビ「世界不思議発見」でも紹介されましたが、ローマ法王の彫像を制作したことで有名です。

彼の制作したヨハネパウロ2世像は バロックの大家ベルニーニが造った像と向かい合う形でハートオブバチカンに

永久展示されています。ベネディクト16世像も制作しましたが 彫刻の歴史の中で ローマ法王像を2度にわたって

制作したのは彼だけです。

 今回世界的な彫刻家である奥村氏の個展を 大垣の小さな画廊で開催することができるのは奇跡的なことです。

 実は奥村氏とは 大学の同窓生であり、一緒に美術を学んだ仲です。彼は彫刻を専攻し私は油を専攻していました。

奥村氏は学生時代より静かに粘り強く、ひたすら制作をしていました。

 先日 銀座の個展で会った折り、「僕は今でも学生時代と同じことを続けているだけだよ。」と話してくれました。

「石の上にも30年」とさりげなく語っていましたが、ここまでの道のりの何て遠かったことでしょうか・・・。

 

昨日 第1便が 到着しました。

彫刻11点、レリーフ4点、デッサン7点を展示します。

今日はその中から 馬の像を紹介します。

駆け上がる馬 高さ300ミリほどの小品ですが 美しく気品のあるブロンズ像です。

イタリアンロストワックス技法による 表面に白い粉がふいた肌が とても美しい作品です。

この古式ローマ時代からの伝統技法は奥村作品の大きな特徴です。

伝統的な技法と 磨き抜かれた職人に支えられた まさに逸品です。

デスクのコーナーに置いて 慈しみたい作品に仕上がっています。

私にお金がたくさんあったら 全部コレクションしたい作品ばかりです。

デッサンも素晴らしい・・・。

彫刻家のデッサンは いわゆる 彫刻のための下図であり これらのデッサンも普通の紙に鉛筆で

無造作に描かれているのですが ミケランジェロというより レオナルドダビンチを彷彿とさせる美しさです。

奥村氏はどんな動物造るときでも 必ず動物rと向き合い制作します。

おそらくいろんな角度から何枚も取材したのでしょう。

骨格と筋肉の動きが見事に表現されています。ここが画家のデッサンとは違うところです。

こういった綿密なデッサンに支えられて彫像が仕上げられていくのでしょう。

 

嘶く馬 

別角度から

こんな可愛いデッサンも来ました。

仔馬

奥村信之展 皆様のご来場をお待ちしております。

画廊春は大垣市藤江町4-14にありますが はじめての方は皆さん道に迷われます。

大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

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Email    dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

 

 

 

奥村信之展(2) ほほえみ 弥勒菩薩像

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奈良の中宮時に 国宝の弥勒菩薩像があります。

こちらは奥村版 弥勒菩薩です。

彼に何故仏像を造るのか尋ねたことがあります。彼曰く・・・

古代ローマからの彫刻を研究しているうちに 日本の仏像も同じだということに気づいたそうです。

まあ そういわれるとそんな気もしますが 親爺は勉強不足なので へえーーというだけでよくわかりませんでした。

しかし じっと長時間この像と過ごしていると 仏像でありながらギリシア彫刻のように思えてきました。

古代の日本の仏像は 主に正面性を大切に造形されていますが 奥村氏は仏師ではありませんので

360度の造形をして造り込んでいます。

展示はしませんでしたが こんなデッサンもありました。

大統領の彫像を造ろうかと考えているうちに 任期切れになってしまうので

どうしようか迷っているということです。どこまでが 本気なのかわからないのが 奥村信之氏だと思います。

地位 名誉 身分 そんなものは彼は全く興味がないようです。

イタリア、日本、アメリカ・・・そういう区切りは彼にはありません。

学生時代からいつも 飄々として 何考えてるのかわからない男でしたが 

彼の頭の中は やっぱり彫刻のことでいっぱいなのでしょう。

ニケ

このニケ像 美人です。 

奥村信之展 皆様のご来場をお待ちしております。

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奥村信之展(3) かわいいねこ&ふくろう 

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おはようございます。本日より6月7日まで奥村展開きます。

今日は「ねこ」と「ふくろう」の紹介をします。

こんな感じで展示しています。

親爺は犬派なんですが このねこちゃんには めろめろになりました。

後ろ姿もなかなかのもんです。

次は「ふくろう」さんです。

ならべてみても 可愛いですね。

こちらは「メンフクロウ」さんです。

小首をかしげた姿には心が動きます。

後ろ姿も なかなかのもんです。

ねこさんもいいですね。

うちのコテツくんが 守っています。

 

奥村信之展 皆様のご来場をお待ちしております。

画廊春は大垣市藤江町4-14にありますが はじめての方は皆さん道に迷われます。

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Tel 0584-78-0043  画廊春  代表 田渡達久 

Email dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

 

 

 

奥村信之展(4) 阿弥陀如来像

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 奥村彫刻の神髄に迫る作品だと確信しました。

慈愛に満ちた阿弥陀如来の気品あるお姿を紹介させて頂きます。

以前 奥村君に ギリシア・イタリアの伝統にたち制作しているのに 何故 仏像を造るのか尋ねたことがあります。

こんな答えが返ってきました。

「こちらに来て、伝統的なギリシャ・ローマ彫刻造形を勉強していましたが、

ふと日本の仏像彫刻をあらためてみると これは、グレコローマンの延長だなあと悟りました。

そこで日本の仏像シリーズを始めました。

全く違和感は感じませんでした。そんな流れがあります。」

細部までていねいに造り上げた腕前に感心させられます。

横の姿も気品に満ちています。

背面からも半歩踏み出した姿勢がよく伝わります。

まさに仏像の範疇を超えた芸術の世界に到達した阿弥陀如来像です。

仏壇の中央に設置して 毎朝 毎晩 拝みたくなる作品です。

  

奥村信之展 皆様のご来場をお待ちしております。

画廊春は大垣市藤江町4-14にありますが はじめての方は皆さん道に迷われます。

大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。

Tel 0584-78-0043  画廊春  代表 田渡達久 

Email dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

 

奥村信之展(5) 立つ裸婦・横たわる女

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おはようございます。今日は人物像の紹介をします。

彫刻家にとって人体は永遠のテーマです。ギリシア、ローマ時代の彫刻に魅せられイタリアに渡った

奥村氏にとっても 特別なモチーフです。

私は特に後ろ姿が美しいと思いました。

こちらは横たわる女です。

どちらも小品ですが 指先などの細部まで いやらしくないほどに造り込んでいるのはさすがです。

彫刻肌の美しさも相まって 気品のある作品に仕上がっています。

 

奥村信之展 皆様のご来場をお待ちしております。

画廊春は大垣市藤江町4-14にありますが はじめての方は皆さん道に迷われます。

大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。

Tel 0584-78-0043  画廊春  代表 田渡達久 

Email dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

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