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Channel: 春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 
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何かひっかかる 守一さんの猫

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当地岐阜で熊谷守一展が開催されています。

大ファンの私は2回見てきました。近々もう一回行こうと思っています。

膨大な熊谷作品のなかで どうしても引っかかる一枚があるのです。

図録を購入してきたのでその写真を引用させて頂きます。

熊谷の作風といえば 単純化された色面と赤い線が特徴です。

こちらは代表作の猫です。

これらの猫は 一目見るなり熊谷守一とわかりますが こちらの猫はどうでしょうか・・・。

制作年が1955年ですから75才の作です。熊谷様式がほぼ完成している時期の作ですが

ちょっと違和感を覚えるのは 私だけでしょうか・・・。

確かに愛嬌のある姿ですがこの猫は形の単純化とはちょっと違った印象を受けるのです。

猫の指など指も描かれていないし 目の扱いが他とは違う。何よりも三次元的に描いています。

顔もちょっと人間の顔みたいで こんな絵を描いたのかなあ・・・・うーん 不思議です。

このような熊谷作品には はじめて出会いました。

まあ 熊谷さんだから ご愛敬で描いたのかもしれませんが・・・。

気になって仕方がないので・・・

 


猪熊弦一郎展

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当地の大垣スイトピアセンター・アートギャラリーで開催されています猪熊源一郎さんの

作品を観てきました。10年ほど前に 丸亀市の美術館で観て以来です。

好きな作家ですので楽しませて頂きました。

 

ギャラリーはそれほど広くないので 疲れずに観覧できます。

平日の午前中でしたのでお客様も少なく(3名)ゆったりと鑑賞できました。

 猪熊さんのよさは 思いきりの良さだと思います。

あれこれ考え迷わずに 楽しみながら 形をデフォルメして表現しています。

できそうで なかなかできないことです。観るものを楽しませてくれます。

意外にも 一番印象に残った作品は 彼が手がけた 三越百貨店の包装紙でした。

改めて抽象絵画としてとらえたとき、私にはとても美しかった。

今度出会ったら捨てずに額に入れてみようと思いました。

こちらは丸亀で購入したカタログです。

ヌードがとても面白くて好きです。画廊としては是非とも持ちたい作家です。

今度出会ったら 迷わず購入することにします。(お金があればですが・・・)

 

 画廊春では 第3回企画展として「難波田龍起と抽象」を開催しています。

よい企画ができたと自負しておりますので是非足を運んでください。

今日までにお見えになったお客様には とても気に入って頂きました。

どちらかというと 玄人好みの作家さんの作品ばかりの企画ですが 

作家がいいと絵もいいのです。理解を超えて感じるものがあると思っています。

そんな絵を 多くコレクションしていますので 是非おいでください。

 

 

 

 

三橋節子という画家(2)

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 先月観た三橋さんのことがずっと気になっていました。

アマゾンで画集を取り寄せ、いつも手元に置き眺めています。

彼女の 画家として、母として、あまりにも短く悲しい人生を思うと涙を禁じ得ません。

いつも寡黙であり自らの運命を受け入れてからの彼女の仕事、母としての生き方が

静かにしみじみと彼女の絵に表れています。

画集の写真は平板で表面的なものしか映しだしていませんが、それでも心に浸みるのです。

「吾木香」

若き日の作品です。この繊細なデッサンと色、すでに完成された画家の絵です。

華やかな花は彼女の絵には登場しません。生涯を通して摘んできた野花が題材です。

「芹」

彼女の描く花は 胡粉の白がベースです。自らの命が静かに発光しているようです。

自らの死期を覚悟している時期に描いた 母子像です。

実はこの時期 癌に冒された右腕を切除し、左腕で描きました。

何て健康そうな お母さんの姿でしょうか。両腕でよう肥えた赤子を抱き、

母乳でいっぱいに膨らんだ乳房をくわえさせています。

この時期 彼女は必死に癌と闘っていたことを思うと 涙を禁じ得ません。

絶筆です。天女の体が透き通り深い闇の空に消えていきます。それを見つめる子は何を思うのか・・・

こんな画家がいたことに 驚きと同時に宗教的と言っていいような静謐な悦びを感じます。

 絵は画家の人生そのものだということを 教えてくれる三橋節子さんです。

そういった絵をコレクションして皆さんに観て頂くことが 私の仕事だと思っています。

 

第3回 画廊春企画展もいよいよ残り2日になりました。皆様、足をお運びください。

都合により10/6〜10/10は画廊は休業しますのでよろしくお願いします。

 

水村喜一郎美術館 秋の旅(1)

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先日の台風が来た日、雨が上がるのを待ってコテツと一緒に出かけました。

東名高速、新東名ともに通行止めで渋滞につかまり、その日はSAで一泊するはめになってしまいました。

翌日横浜で大学の同級生H君と落ち合い軽井沢方面にに向かいました。

水村さんの美術館は2013年東御市に開館しました。あいにくギリシアに出かけられて休館だったのですが

電話で確認すると翌日は開館するということでしたのでその日は楽しみにして宿へと向かいました。

久しぶりにあったH君と飲み明かし、翌日は二日酔いで体調不良でしたが美術館に着く頃にはよくなりました。

美術館に着くと 団体の方の中に ひときわがっちりとした大きな体躯の水村さんの姿があり大感激です。

じっくりと素晴らしい作品を鑑賞した後 以前 先生の作品を大垣の愛晃堂さんで購入したことや画廊を

開いたことなどを話し 今度個展をお願いできないかと話したところ快く承諾くださり大感激でした。

美術館は息子さんが学芸員として運営されています。

今後は息子さんと連絡を取り合い、段取りをしていきます。

先生も20年ほど前に大垣で個展をしたことや愛晃堂のご主人のことを懐かしく振り返られ、近くの蕎麦屋

さんでお昼をごちそうして頂き、大感激でした。

先生の美術館には天皇皇后両陛下もご訪問されましたが、その時のエピソードなど楽しくお話ししてくだ

さいました。皇后様は先生の熱心なファンで今までに何度も個展に訪れられ、絵も購入されています。

 

水村喜一郎は魂の入った絵を描く 希有の画家です。

デッサンはどこまでも繊細で、細く優しい線はとても魅力的です。

「俺は絵で飯を食う最後の画家になる。」と話してくれました。

66才になられたそうですが、絵にかける情熱は衰えを知りません。

しかし、彼は安易に絵を売らない。

過去の絵は売らず その時その時の個展で勝負すると話されました。

強くて優しく、努力の人 水村さんの個展を当画廊で開けること、とても楽しみです。

個展は来年の春に予定しておりますので 皆様足をお運びください。

 

 

大川美術館・難波田龍起展 秋の旅(2)

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水村喜一郎美術館を後にして 群馬県の朝妻治郎美術館に向かいました。

悲しいことに美術館は閉鎖されていました。

個人美術館は経営が難しく、特に抽象作品を扱う美術館は大変です。

朝妻治郎は画廊春一押しの作家であり 今回の旅でとても楽しみにしていましたが残念で仕方がありません。

昨日水村さんが長野県は日本一美術館が多いのだが 経営が黒字なのは二つだけとおっしゃりました。

有名な浮世絵を扱う美術館と人気の童画を扱う美術館のみ・・・悲しい現実です。

 

この日は桐生市にある サラリーマン時代の大川栄二さんがコレクションしたことで有名な大川美術館に行きました。

思えば私のコレクションも大川氏に刺激を受けてはじまった節があります。質、量でとうてい及ばないのですが・・・

大川美術館では思いがけず難波田龍起展が開催されており、超ラッキーでありました。

まずは常設作品からじっくりと鑑賞・・・

超一流の作品がずらりと並んでいます。

とりわけ 松本俊介の作品が充実していることに驚かされます。

画集で観た素晴らしい作品が目の前の壁面にずらりと並ぶ様は圧巻です。

俊介の絵を見るだけでここまできた甲斐があるというものです。

ずしりと思い感動を味わいながら次の展示室へと進むと 難波田龍起の部屋です。

はじめは若き日の作品群 

ギリシアの彫刻群にあこがれて制作していたシュール的な作品 はじめてみました。

ここが彼の出発点だったのか・・・少し意外な感じでした。

やがて戦後の復興期 次々と建設されるビルの骨組みから感化されて抽象の道へ入る。

ここから一気に難波田スタイルへと突き進む。

抽象という難解なスタイルを扱いながら しみじみと深い 感情の根源に迫る不思議な作家です。

晩年の大作 「祈り」 「翔」 の前では ただただ手を合わせ 祈るしかありませんでした。

 

画廊春でも5点ほど版画をコレクションしていますが やはり油彩による大作は迫力が違います。

ああ 1枚欲しい  今は買えなくても願い続けると思いは叶う・・・毎日お祈りしよう・・・

・・・と思う作品ばかりでした。

 

今回の旅を通して 画家の執念を肌で感じることができました。

水村喜一郎、難波田龍起 一生をかけて追い求める作品に出会えたことに感謝します。

画廊春に 一点でも多くコレクションすることを心に誓い、やがては画廊を大川美術館のような

個人美術館にしよう。そんな願いと希望を持ちました。

 

明日は脇田和美術館について書きます。

 

 

脇田和美術館 秋の旅(3)

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軽井沢の林の中にあるお洒落な美術館です。

代表作から小品まで ほぼ作家の全貌を鑑賞できました。

脇田さんの魅力は 優しいフォルムとしっとりとした色彩です。

ほとんど詩といっていい作品たちに囲まれて幸せな気持ちになりました。

 

 

画廊春  最近コレクションした 逸品を紹介します。

須田寿 作 「黒い林」

この作品は11月からの企画展で並べます。

 

画廊春 第4回企画展 「風景の記憶」

会期 11月1日~11月24日 ( 定休日 月 火 水 )

出品作家 阿部幸洋 柴宮忠徳 水村喜一郎

       須田寿  清水勝   中村忠二

       中村徹  難波田龍起 桜井幸造  

質の高い作品を並べます。皆様足をお運びください。

虚空蔵寺山門

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普段アトリエで静物を描くことばかりしている私にとって、おそらくは何十年ぶりかの野外スケッチです。

木陰で描きましたが 結構寒くて指が思うように動きませんでした。

画帳を振り返ってみますと 若き頃のスケッチがありましたので 合わせてのせておきます。

四日市港のドッグ①

四日市港のドッグ②

青墓の地蔵堂

池田山願成寺古墳群のひとつ

改まって振り返りますと 私にとってはどれも懐かしい風景です。

機会があれば また野外スケッチをしてみます。

とりあえず 寒いので春までお預けです。

 

ところで 画廊春では第4回の企画展準備が整いました。

テーマを「風景の記憶」として作品を展示します。

第4回にして渾身の企画を準備できたと自負しています。皆様足をお運びください。

 

画廊春 第4回企画展 「風景の記憶」

会期 11月1日~11月24日 ( 定休日 月 火 水 )

出品作家 阿部幸洋 柴宮忠徳 水村喜一郎

       須田寿  清水勝   中村忠二

       中村徹  難波田龍起 桜井幸造  

質の高い作品を並べます。皆様足をお運びください。

 

画廊春第4回企画展 風景の記憶 

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ご無沙汰しておりました。

昨日より第4回企画展を開催しています。

展示しました主な作家は 

阿部幸洋 柴宮忠徳 清水勝 栗原一郎 中村徹

水村喜一郎 須田寿 中村忠二・・・    など 風景画を20点ほど展示しました。

皆様のご来場をお待ちしております。

こちらはダイレクトメールに使った清水勝の作品です。

 清水勝 「遠ざかる村」 油彩12p

半具象の引き込まれる作品です。しっとりとしていながら強固な構築性のある画面に引き込まれます。

抽象的な表現でありながら、物語のある画面が清水さんの持ち味です。

 

 ところで親爺は半月ほど前に ぎっくり腰になりました。

まだまだ回復していませんが なんとか普通に動けるようになり ほっとしています。

少しずつデッサンなどはじめました。

 

桜の葉 ケント紙に鉛筆


静かな画廊春

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 私の画廊が賑わうことはありません。いつも静かな時間が流れています。

絵が売れることはめったにありませんが 贅沢な時間を過ごすことができます。

コーヒーを飲みながら壁に掛けた絵を眺めたり、収集してきた作品を額装したりすることに

喜びを感じます。

 昨日は版画作品をマットに入れていました。

素人作業ですので マットをきれいに切り抜くことができません。

3枚に1回は失敗して 無駄にしてしまいます。

お店で切って頂いた方が 安上がりかもしれないですね。

かなり昔にコレクションした 二見彰一さんの版画を額装しました。

2点とも小さな銅版画ですが じっくり眺めているといいですね。

かなり昔の刷りですので どうしても小さな粒シミなどがマージンに出てしまいます。

素人作業で染み抜きもしてみました。

家庭用の漂白剤を3倍に薄めて 面相筆でていねいに塗りました。

80パーセントくらいは復旧したと思います。

こんな作業も時間がたっぷりあるからできます。

 

今回の企画展で 懐かしい方にお会いできました。

昔 愛晃堂画廊で個展やグループ展を企画して頂いた頃のことです。

地元の先生で素晴らしい絵を発表してみえた方にお会いできました。

体調を崩されていたとお話しをされましたが まだまだ頑張って個展など

私の画廊で開いて頂きたいです。

来年あたりに お願いできないか尋ねてみます。

 

画廊春 第4回企画展 「風景の記憶」

会期 11月1日~11月24日 ( 定休日 月 火 水 )

出品作家 阿部幸洋 柴宮忠徳 水村喜一郎

       須田寿  清水勝   中村忠二

       中村徹  栗原一郎 桜井幸造  

質の高い作品を展示しています。皆様足をお運びください。

 

冬となり 画廊ごもりの 柴犬コテツ

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このところの寒さにより 午前の早い時間と夕方は画廊は特に冷え込みます。

そんなわけでヒーターを入れましたが 一番喜んだのは画廊の番人コテツ君です。

やけどを心配するほど熱風の吹き出し口に接近して、うっとりたたずんでいます。

昼間はほとんど画廊で過ごし、夜は親爺のベッドを占領していますから

ますますひ弱な子になるんではないかと 心配しています。

 

11月の画廊春では、風景画の企画展をしていますが そろそろ次の準備にかかります。

うーん 次の企画は何にしようか・・・

年末だから 感謝祭でお安く販売しようかと思いますが 今まででも購入価格を大幅に下回って

展示していましたが それ以上となるともう投げ売りになってしまいます。

作家がそれこそ命を削って描いた作品を投げ売りなんて 間違ってもできませんねー・・・・

それよりもお客様がみえないので そこを何とかしないといけませんね・・・。

開廊1年目ですから我慢して粘り強くよい企画をしていくことが一番かと思っています。

さあて12月はどうしようか・・・女性を描いた作品がたくさんありますから

「女流画家による名作展」なんてどうかなあ

水野朝 藤原まどか 若園ゆき この3人を取り上げてみようか・・・

 

ところで 腰の具合がよくなってきたので 久しぶりにデッサンしました。

庭掃除で見つけたカタツムリの殻とガラス玉です。

何も考えずに じーっと見ていますと 何でも絵になりますよねー・・・。

「午前の光」 SM大のケント紙に鉛筆

 

画廊春 企画 「風景の記憶」あと1週間になりました。

皆様 おいでください。

画廊春 第4回企画展 「風景の記憶」

会期 11月1日~11月24日 ( 定休日 月 火 水 )

出品作家 阿部幸洋 柴宮忠徳 水村喜一郎

       須田寿  清水勝   中村忠二

       中村徹  栗原一郎 桜井幸造  

質の高い作品を展示しています。皆様足をお運びください。

 

画廊春 第5回企画 麗しき女性たち

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 4回企画ではたくさんの方においで頂き無事終了することができました。

画廊春では12月から1月にかけて人物画を取り上げて展示します。

このところの腰痛がしっくり来ずに 奥さんに手伝ってもらいながら準備をしてきました。

何故かコレクションしてきた人物画は比較的大きな作品が多く、壁面にかけるのに

苦労しましたがなんとか収まりました。

コテツ君も邪魔をすることなく、おとなしくしていてくれました。

(寒いのでヒーターの前でじっとしていただけですが・・・)

画廊の中には女性を描いた人物画ばかり20点ほど展示しました。

玄関と画廊に続く廊下には 私のデッサン・水彩を6点展示しました。

こんな感じです。

今日は 展示作品の中から この1点を取り上げてご紹介します。

日本画家 上田臥牛 作 「舳倉島(へぐらじま12号)」です。

無垢材のどっしりとした額に入った大型の作品です。

画面を占める鮮やかな赤が印象的な作品です。私なりにこの作品の解説を書いてみました。

 

 上田臥牛1920-1999 本名は植田栄一
 兵庫県出身。川端画学校卒。小林古径に師事。         
 本作は漁を終えた海女の姿が大胆な構図で描かれている。
 赤い炎と見間違えてしまうが、よく見ると健康的な若い海女が、海で冷え切った体をたき火で暖めている姿に気付く。たき火の傍らには海の幸であるアワビが配されている。

 舳倉島(へぐらじま)は、石川県能登半島の北約50kmの日本海上に浮かぶ島である。輪島市海士町に属する。 周囲約5km、面積0.55km²、標高12.4mの安山岩でできた島。2万年前までは七ツ島とともに能登半島と陸続きであったが、1万6千年前に能登半島から分離した。
 島の北側は崖や岩礁が多いが、南側はなだらかで漁港や砂浜がある。漁業のほとんどは海女によるもので、アワビ、サザエ、ワカメ、テングサなどを採集する。
 輪島港との間に定期船が毎日1往復運航。以前は夏季(6月-10月)の漁期のみ、対岸の輪島市海士町・鳳至町(ふげしまち)から漁民が移住してくる島だった。 

・・・とあり、臥牛が制作にあたり、島の地域性をきちんと昇華して作画していたことに気付くことができる。
            紙に岩彩  日動画廊シールあり

作家が絵を描いた背景を考えながら 絵を読み解くのも面白い鑑賞の仕方です。

臥牛の絵には物語があり、好きな作家の一人です。

これから案内状などの準備に取りかかります。

作品展は12月中旬から お正月を挟み 1月中旬までを予定していますので 皆様おいでください。

すでに展示は終わっていますので 今日からでもごらんになれます。

皆様のご来場をお待ちしております。

 

 

 

 

 

第5回企画 「麗しき女性たち」 伊藤順一 バラードが聴こえる

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ダイレクトメールができました。皆様のご来場をお待ちしております。

コテツ君も少しずつおとなしくなりましたので・・・

別室に強制退去してからはおとなしくしているようになりました。

この子は番犬業務に忠実で激しく吠えますが 根は優しくてビビリなのです。

この子が吠えるとお客様の合図ですので すぐに強制退去となります。

申し訳ございませんが ご来場の節は 少々玄関でお待ちください。

この絵には 少し興味があるようです。

今回展示した作家の皆さんは 以上の通りです。

今日は伊藤順一さんの作品紹介をします。

伊藤順一は 夭折の天才画家です。安井候補にも何回かあがりました。

1998年には浅井忠記念賞展で大賞を受賞しました。惜しくも42才で亡くなりました。

今回展示している「バラードが聴こえる」は 彼の残した数少ない作品の中で

一番充実した時期の傑作といえます。

日本画のパネルを2枚つなげて 板にアクリルで描かれています。

額のサイズが合わないために 特注で額装しました。

愛蔵の逸品です。是非おいで頂き ご鑑賞ください。

 

 

魅力的なフォビズム 水野朝

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画廊には水野朝さんの絵が6点あります。

今回はその中から3点展示しています。15号大の裸婦2点とSMの顔1点です。

3年ほどまえに 不思議に魅力的な絵に出会って以来 コレクションしてきました。

水野さんは愛知県在住です。まだお会いしたことはありません。

作品や画集などから人物像を想像するに 情熱的で天真爛漫な画家像が浮かんできます。

彼女は少女の頃 日本画家の中村正義氏に学んだことが画集に書いてありました。 

中村氏の絵も 日本画家にしては異色で強烈な絵を描きますが 実は水野朝さんの

影響をもっとも受けたのが中村正義ではないかと思えてくるのです。

画集で見る限り 水野さんの絵は小学生の頃に既にできあがっており、

中村正義に習い始めてから氏の絵が変化していったように思うのです。

それほどの強い個性と面白さをもっている水野朝さんの絵なのです。

今回展示した3枚は 水野さんの絵としては かなり上品な部類だと思いますが、

彼女の魅力を十分に感じさせる作品ですので ご来場ください。

 

昨日 久しぶりに絵の具を使って絵を描きました。

若い頃のデッサンを見ながらコラージュをしながら遊んでいたんですが 

できあがって何か足りないようでしたので 絵の具を使いました。

「女の背中」 SM大の絵にコラージュと絵の具

 

 

もう展示は終わっていますので いつでもご来場ください。

 

 

 

ガブリエル・ブロジュボール「少女」

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不思議な魅力を秘めた絵です。

ガブリエルはルーマニアの現代作家です。

東欧に民主化の嵐が渦巻いていたときにこの絵は描かれました。

新たな国が誕生するときには 大きな痛みを伴います。

作家は どんな気持ちを込めて描いたのか推測するのも面白い鑑賞の仕方です。

ところで欧州の額縁サイズは日本のように規格が統一されていないようです。

額を替えようと3号のに入れようとしましたが 微妙に大きくて入りません。

聞くところによりますと 絵に合わせて一点ずつ作るそうです。

 

日本のように規格を揃えておけばいいのにねえ・・・

最近は板に描いたり 展示に困る絵が増えました。

まあ 画家はそんなことは考えないんでしょうが・・・

と コテツも言っております。

 

企画展の準備も整いましたので 皆様ご来場ください。 

ステンシルによる抽象作品

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今日は画塾で制作した作品を紹介します。

厚紙で作った型紙にステンシルを行い連続模様を作りました。

こちらは小学年生Kさんの作品です。

黒い画用紙の上に小学生が使う普通の水彩絵で描きました。

一見 パターンを決めて淡々と作業したように見えますが よく見てみると

意識的に形をずらしていることに気づきます。

そうすることにより 個性と美しさが表現されています。

ジョセフアルバースやバザルリーは無機的な中に美を求めましたが それとは違った

味わいがあります。

味わいは作品には大切です。

 

 

 


画廊春コレクションとネイルサロン

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画廊春では実力作家の絵を多くコレクションしていますが 残念ながらお客様がほとんど

お見えになりませんので絵は全く売れません。

好きではじめたことですが収入が無いどころか 赤字が膨らみましたので

何かよい方法はないかと考えました。

近所のネイルサロンにお願いしまして 無料で飾って頂くことにしました。

お店の雰囲気にピッタリで絵も喜んでいます。

こんな感じです。

お店の雰囲気に合わせて 抽象的な作品を飾りました。

モハメッドユヌスのイリュージョンです。お店の雰囲気によく合います。

こちらは大草肇の日本画です。

個室が6部屋ありますが それぞれにはデッサンや小品を掛けました。

お店にはダイレクトメールや作品タイトルに値札を付けさせて頂くことを条件に、

試験的に無料にて貸し出しています。

よい絵をたくさんの人に見ていただけ お店の売り上げアップに貢献できると

いいですね。

お店は 大垣市の Ize です。

ネイルなど コスメチックのご用命の折りには 壁に掛けてある絵にも

目を通して頂けると ありがたいです。

こういった絵のリースも これからは視野に入れまして 経営を考えていますので

美容室や喫茶店など取り入れてみたい場合は ご連絡ください。

水村喜一郎さんの「どくだみ」

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 私は水村喜一郎美術館の後援会に入会しています。会員には作家直筆の色紙が届きます。

昨日色紙が届きました。嬉しくて急く気持ちを落ち着けながら郵便をほどきました。

 

「うーーーん」と唸らされました。

線が生きている。加えて文字が繊細で美しい。

海の見える小道で道ばたの花に出会った作家の感動が素直に表現されている。

力のある画家はどんな紙に書いても画家の生き様が表れてきます。

すごい画家です。全国に多くの会員の方がみえるだろうに、タブローを描くときと同じ気持ちで

一枚一枚心を込めて描かれたことが手に取るように伝わってきました。

絵を頂きこんなに嬉しい気持ちになったのは 久しぶりです。ありがとうございました。

 

画廊春では水村さんの個展を5月に開催させて頂きます。オープニングの5月15日の日曜日には

作家本人も画廊に来て頂けます。皆様この機会に水村先生の作品をじっくりとご鑑賞ください。

 

2015年、春から夏の画廊春企画展を次のように決めました。

1月 所蔵作品による企画  麗しき女性たち

                  新春 日本画展

2月  澄んだまなざし     多田 勝彦 個展 

3月 気骨と繊細の人    水村 喜一郎 個展

4月  楽しき抽象       村井 正誠コレクション

5月 イタリアの情熱    奥村 信之 作品展 

6月  ファンタジーな世界  江口まひろコレクション

7月 どこか懐かしい風景 横江 隆史  個展

8月 見つめてきたもの  田渡 達久 個展


来年は実力作家の個展を中心に企画します。皆様足をお運びください。

すくねかぼちゃ

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私の友だちがお米を作っていましてこの秋購入しました。

とてもおいしくて毎日つい食べすぎてしまいます。

そのときに このカボチャを頂きました。何か食べるのがもったいなくて

ずっとそのままにしてあったんですが 画塾でYさんと一緒に描きました。

 

Yさんは 独特の表現をされます。不思議に魅力的なカボチャができあがりました。

私も負けじと頑張りましたが せいぜいこのくらいが限度です。

二人で じっとカボチャを眺めてもくもくと描きました。

こんな感じでアトリエハチゴローでは絵を描いています。

木~日の午前中 定員2名です。

普段のアトリエでは この子がこうやって番犬しています。

背中が暖かいのでありがたいのですが少々窮屈です。

 

画廊春 新春展のご案内

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皆様 あけまして おめでとうございます。

画廊開設時は1年もつかどうか心配していましたが 何とか新しい年を迎えることが

できました。 昨年は自分のコレクションをもとに企画展を開催しましたが

2015年は実力作家の個展を中心に企画運営する予定です。

 

先日町内のご長老が画廊に来て頂きました。

展示をえらくほめてくださり入場料はいくらかと問われお金をはらおうとされましたが 

画廊は全て無料ですので丁重にお断りさせて頂きました。よく入場料がいくらかと

尋ねられますが 無料ですのでご安心ください。

気軽に足を運んで頂き、絵を楽しんで頂ければ嬉しいです。

 

新年1回目の企画として 新春展の準備が整いましたのでご案内させて頂きます。

今回はダイレクトメールに書いたように 肩肘張らずに楽しんで鑑賞して頂きますように

優しい雰囲気の絵を並べました。

 千村典生

柴宮忠徳

 橘野恵委子

片柳忠男 深尾庄介

山川輝夫 千村典生

 片柳忠男 栗原一郎

渡部英夫 平沢喜之助

 柴宮忠徳

 志村正

佐藤晨

 伊藤廉

熊谷守一

他にも

長澤明宏 二見彰一 小川淳子 中島裕子さんの作品を展示しております。

静かな画廊で コーヒーでも飲みながらご鑑賞ください。

もちろん全て無料です。

 

普段はこの子が常駐しております。

ご来店の折りには強制退去しますのでご安心ください。

事前にお電話頂けますとありがたいです。

2015年、春から夏の画廊春企画展の予定です。

2月 澄んだまなざし   多田 勝彦 個展   2/21-3/7

3月 気骨と繊細の人   水村 喜一郎 個展  3/15-3/29

4月 楽しき抽象     村井 正誠コレクション

5月 イタリアの情熱    奥村 信之 作品展 

6月 ファンタジーな世界  江口まひろコレクション

7月 どこか懐かしい風景 横江 隆史 個展

8月 見つめてきたもの  田渡 達久 個展

 

 

 

画廊春第7回企画 澄んだまなざし 多田勝彦展

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新春展では多くの皆様に来て頂き 当画廊のコレクションを鑑賞して頂くことができました。

2月は「多田勝彦展」を企画しました。ご紹介させて頂きます。

多田先生は この3年ほど体調をくずされまして 作品発表をお休みしていましたが

今回無理をお願いして個展を開催させて頂くことになりました。

作品はほとんどが新作であり、先生らしく どこか飄々としてすがすがしい空気が

流れているような清々とした雰囲気を醸し出しています。

今日はダイレクトメールとリーフレットに使った2枚の作品を含む

3枚の作品を紹介します。

「おかえり」F4

どうしてこの題名ですかとお聞きしますと

「ぼくは いってらっしゃいより 帰ってきた漁師を優しく迎える おかえり の方が好きです。」

 と話されました。多田先生はそういう優しいというか飄々としたところが魅力です。

「海の幸」F4

めばるを描いたこの絵には 鮮やかなブルーの線が入っていますが 普通はこういったことは

絵を壊すおそれがあるので しないんですが ためらわずにすっと描かれる・・・またそれが

絵にマッチして 絵を引き締めると同時に爽やかな印象を与えています。

そういったところも先生の魅力です。

「壺中の秋」F8

お宅の庭に咲いた秋明菊を描かれた秀作です。壺を見る視点と壁に隠れた壺の姿

が「あれっ」という小さな驚きを観る人に与えると同時に花を観る画家の優しさが

伝わるこの絵は私のお気に入りです。壺の中のブルーも多田ブルーですね。

 

今回の個展では25点ほど並べます。皆様お誘い合わせの上 おいでください。

残りの作品については順次紹介させて頂きます。

 

 ところで5月に開催する イタリア在住彫刻家 奥村信之氏が昨日2/7の

TBS世界不思議発見 という番組でローマ法王の彫像を作った日本人という

テーマで紹介され、スタジオでも出演されました。

 実は奥村氏は私の大学での同級生です。その関係で片田舎の小さな画廊で

個展をして頂けることになりました。現在銀座の一穂堂画廊で個展をしています。

作家も来日しています。私も2月10日におじゃまして久しぶりにお話ししてこようと

思っています。奥村氏は5月下旬より画廊春で個展をしますのでお楽しみにお待ちください。

 

 

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